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  • 執筆者の写真: やぶくみこ Kumiko YABU
    やぶくみこ Kumiko YABU
  • 2018年11月4日
  • 読了時間: 4分

更新日:2018年11月7日



もくもくアンサンブル 

こども 18時から19時


こども4人 + はしもと、やぶ


すっかり秋も深まって、暖房をつけながら準備。

今日は「しょうぎ作曲」をしました。

しょうぎ作曲とは、野村誠さん考案の共同作曲メソッド。

演奏者はそれぞれ自分の色のカラーペンをもち、自分がわかるように大きい紙に楽譜的メモを書いていきます。自分のパートを書き終わったら矢印を書いて次の人へ。

はじめの人は自分のパートを演奏し続ける、次の人はそれを聞きながら自分のパートを考えます。

4人まで音を重ねて、それ以上に増えたらはじめの人から抜けていきます。

いろんな楽器を鳴らしながら、自分のパートを考えます。



適当さが充満しつつも、確実につながっているかんじがおもしろいし、書き方に個性も出てくるし、音の聞き方とか鳴らし方が反映されてきます。





ソフトな楽譜という記述が野村さんの著書「音楽の未来を作曲する」でもありますが、曖昧だけれどある程度の許容範囲とテキトーさで物事がはまるし、本質の変わらなさみたいなところは大事にしたいところです。

音楽はお互いの流れの中で変化を続けるし、聞き続けていくことで出会えます。



はじめて触る楽器もたくさんだけれど、どんどん慣れてきている感じも面白いです。




ーーーー

おとな 19時から21時


おとな3人+やぶ


おとなはミーティングからスタート。

いつも音楽ばかりしていましたが、来年以降のグループのあり方について話しました。 自分の音楽セッションのワークについて改めてここに書いてみようと思います。 もくもくアンサンブルでは、だいたいこんな流れで音楽をしています。 1、楽器をえらぶ、鳴らす

2、いっしょに演奏する

3、聴く

4、タイトルをつける

かたちの音楽をやった会は楽譜をみんなでつくる、というプロセスがひとつ入りましたが、基本的にはあまり練習めいたことはせず、音を出してみて、こうかも、あーかも、というのを繰り返しています。同じ楽器の編成でも、何度かやると違うものになるのが面白いところです。 志望動機を書いていただくのは、参加する人がどのように音楽に関わりたいかを知りたいからです。音楽を合奏してみたいけど、楽器を流暢に演奏できないけどでもやってみたい。これも立派な動機です。うまくできる必要はありません。はじめは誰でも初心者です。 楽器にはそのうち慣れていくし、触るうちにいい音が出るコツもわかってきます。 これやりたい、っていう楽器にも出会うこともあるでしょう。 即興もやっているうちに慣れて、気がつくといいところに収まる気持ちよさにハマっていくでしょう。耳もなれて、聞こえてなかった音がいきなり浮かび上がってきます。 音楽に参加して、自分がやりたい音楽をなんとなくでもいいからグループの中で提示してみてほしい、という思いがあります。 とはいっても、もちろんやぶが持ってきた変わった打楽器のいろいろの音の出し方とかはお伝えしたり、お見せしたりしています。

たとえば音楽との接し方を変えたいなぁ、とか、音楽は苦手だと思ってたけどとりあえずやってみたいから来てみよう、とか、その時間を通して少しだけなにか変わることをわくわくしてもらいたいという気持ちがあります。 音楽を演奏する技術ではなく、音楽と関わる気持ちを大事にしています。 他の人と関わって、一番おもしろいことは自分の知らなかった部分が現れていくことです。引き出されてしまう個性や、魅力。気づかなかった得意なこととか物の見方、考え方とか、流れの中で好きな音やフレーズに出会うことがあります。 いっしょにセッションをすることで、同じ音を聞きながら似たイメージや違うイメージをそれぞれ持っていて、毎回1曲のセッションを終えるごとにタイトルをつけることで、それらを共有する時間を持っています。 ある人のイメージは昼だけど、ある人のイメージは夜。同じを音楽を聴いているのに、頭の中で旅をする場所が違います。 明確な何かであることよりも、音楽自体がもつ”幅”みたいなものが現れてきます。

さて、

よしださんは今回もKIACのキッチンから精鋭たちを揃えて登場。


岡本さんにダルブッカの音の出し方をお伝えして、きょうもなにも決めずにスタート。はじめての楽器に対していつも丁寧にアプローチしつつ、手に取った楽器は変えずにその日はそれに集中して音を出していらっしゃいます。



はしもとさんはこどもの時間からぶっ通しなのに、途切れない集中力と安定した音がまえ。

さすがです。

今日は3曲できました。 きいてみてください。

1、たぬき時計、きつね時計


2、猫、黒、星、空。




3、ハンモックとオリオン (もくもくアンサンブルテーマ曲)




次回のもくもくアンサンブルは11月29日です。いい肉の日。



  • 執筆者の写真: やぶくみこ Kumiko YABU
    やぶくみこ Kumiko YABU
  • 2018年10月5日
  • 読了時間: 4分


もくもくアンサンブル5 2018年9月17日(月祝) 18時から19時 こども4人+はしもと+やぶ こどもの時間は、フレームドラムと小豆、トイピアノ、お琴、ギター、パーカッションいろいろ 1曲めの楽譜は 大雨 しずく いっしゅんやむ(ベルを鳴らす) 晴れる フレームドラムの小豆をぱらぱらと落として、音を楽しみます




2曲めは、ロビーの本棚から何か選んで、そこから作曲しようということになりました KIAC (城崎国際アートセンターの略) に通い慣れてる子供たちだけあって、どこに何の本が置いてあるかを熟知していて、あの本は?この本は?って情報がものすごい速さで飛び交います。 そして子供たちがもってきたのは、「一行怪談」 そして選ばれたのはこのお話 (怖いのが苦手な方すみません)

曲にするということで、どういう展開で音楽にするか、というのをきいてみたところ 文章の下側に書いてある展開になりました。 後半の案外さわやかな感じが、背景をわかって聞くのとそうでないのとでかなり印象が変わってくるのが面白いです。


ーーーーーーーーーーーーー 19時から21時 おとなもくもく 6人+やぶ おとなの時間のはじまり。 まずは1曲め。 どんなのからはじめましょうか?ときくと、 しっとりからはじめたいですねー だんだん盛り上がっていきたいです さいごは川の流れになりましょう、 という感じの曲にしようということになり、ひとまず楽器を選んで思い思いにはじめてみることにしました。

目をつぶって、じっくり聴きます。 演奏した即興音楽にタイトルを考えるとなると、音のひとつひとつのイメージを膨らませて、ことばにつなげていきます。 きっとこの想像の仕方も人それぞれだと思うので、どのようにたのしんでいるか聞いてみたいところです。

2曲め、何にしましょう。 「ハロウィン」と出ました。 ちょっとお盆な雰囲気の音色をそれぞれ選びました。 アートセンターのキッチンにあるボール(業務用サイズの大きいもの)が大活躍しています。フレームドラム、のこぎり、サンスーラ(カリンバが太鼓みたいなのの上についてる)トイピアノ、ポータブルスピーカー、金盃、鍵盤ハーモニカ、フィンガーシンバル、オイルランプ、口琴、ギターにクリップをはさんだプリペアドギター、小豆のはいった袋、スライドホイッスル などを使っています。 なかなかマニアックな楽器構成だと思います。


妖怪の、とか魔女のパーティー、どんちゃん騒ぎ感とさいご何かこわれたね、という感じを総括して(?)天井裏のハロウィンというタイトルになりました。

3曲めはラジオ収録を意識したレコーディングになりました。 まず鳴らすところから始めることも多いのですが、今回はテーマ先行で曲を進めていきました。 「秋まつり」の音楽をつくりましょう、ということになり、 まつりといえば、から曲をつくっていきます ふえとたいこ 掛け声、 ふさふさしたものがついてる、 五穀豊穣、収穫、米、紅葉! 直接音につなげるのはさておき、どんどんキーワードを出していくと、共通するものとそうでないものが交差して非常におもしろいです。 かんたんな譜面の展開に落とし込んだ結果このようになりました

米、紅葉 (とれた!やったね!) 収穫 祝い (笛と太鼓) という流れになりました。


最後の1音が効いてくるパターンがここでも出現。 最後の1曲は、絵から音楽してみようということになりました。 KIACのロビーにある稲葉猛さんの「花火」を拝借。

この作品自体のタイトルは伏せて、印象で演奏してみる 4、アルミ缶行進曲


稲葉せんせいの作品が缶の素材でできていることをうけて、ブリキ、とかアルミ、とかスチールというワードは入れよう、ということになり、 アルミ缶行進曲になりました。

ーーー 普段、音楽家がどういう体の使い方をして、意識をどのように持っているのか、をもう少し理解したい、という吉田さんからの提案もありました。 これは大変むずかしい提案でもあるのですが、今後のためにもう少しフォーカスしてみようとおもいます。 「体を耳にする」という感覚 どんな音が出るかどうかは、楽器を演奏した体験の蓄積でできています。 力加減もそうだし、バチを持って演奏する場合、どんな素材だとどういう音が出るかは本当に経験のかたまりだと思います。 ワークショップの利点は「いい音」に早く出会えること。 このバチだと良い音が出る、調和する、という体験ができることと、違う組み合わせだとまた違った音が出る体験ができること。それが人によってかなり変わること 音の羅列のどの部分に魔法をかけるか、ということについてももう少し掘り下げられたらと思います。 少ない音でも丁寧に出せれば、素晴らしいソロ演奏になりうる、と思っています。 次回は10月11日(木)です。 音源はこちらのサイトにアップロードしてます。

  • 執筆者の写真: やぶくみこ Kumiko YABU
    やぶくみこ Kumiko YABU
  • 2018年9月30日
  • 読了時間: 2分


もくもくアンサンブル 4 2018年8月30日(木) 18時ー19時 こども2人+よしだ+やぶ こどもの時間は、持ってきたフレームドラムで、ボールを打ちながら、音をたのしみました 持ってきたフレームドラムは3種類 ひとつはバウロンという太鼓。ドラゴンの柄がはいっている。 うしろにバーがあり、演奏する時に左手で皮の張りを調節しながら、叩く時に音程を変えたりする。 もうひとつはベンディールという太鼓。モロッコのフレームドラムで、響き線として、皮の裏に一本糸が張られている。 3つめはそのまんまフレームドラム。ドイツのメーカーの太鼓で、縁の内側に自転車のチューブが入っていて、自転車の空気入れで音程の調節が可能。 それぞれ違う音がするし、湿気の具合で音程が下がってきたり、遊んでいるうちにも音が変化してくる。



しばらく太鼓テニスをしたあと、やぶさんを追いかける曲を作りたい、という声があがりましたが、残念ながらこちらは時間切れ。 ーーーーーーーーーーーーーーー

19時から21時 おとなもくもく 3人+やぶ この日はどんどん即興演奏しよう、ということになりました。 楽器を並べたり構えたりするのにも個性が現れます。 並び方ひとつで音楽が変わってくるのも面白いところです。


1、ピエロのゆうれい(但馬の秋の空)


2、いろんな国のごちそう縁日列車 ほかにも幾何学模様とか模様フェスって声も上がりました。 いろんな国のごちそうに縁日がつく列車にわたしも乗ってみたい。

3、たぬきの化かし合い教室 とちゅうから入ってくる、太鼓のユニゾン感が化かし合いを盛り上げます。


4、DIYする小人たち 音の質感に木工感があふれ出てます。

次回は9月17日(月祝)です 全体のサウンドのリンクはこちらにあります。

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