もくもくアンサンブル
こども 18時から19時
こども4人 + はしもと、やぶ
すっかり秋も深まって、暖房をつけながら準備。
今日は「しょうぎ作曲」をしました。
しょうぎ作曲とは、野村誠さん考案の共同作曲メソッド。
演奏者はそれぞれ自分の色のカラーペンをもち、自分がわかるように大きい紙に楽譜的メモを書いていきます。自分のパートを書き終わったら矢印を書いて次の人へ。
はじめの人は自分のパートを演奏し続ける、次の人はそれを聞きながら自分のパートを考えます。
4人まで音を重ねて、それ以上に増えたらはじめの人から抜けていきます。
いろんな楽器を鳴らしながら、自分のパートを考えます。
適当さが充満しつつも、確実につながっているかんじがおもしろいし、書き方に個性も出てくるし、音の聞き方とか鳴らし方が反映されてきます。
ソフトな楽譜という記述が野村さんの著書「音楽の未来を作曲する」でもありますが、曖昧だけれどある程度の許容範囲とテキトーさで物事がはまるし、本質の変わらなさみたいなところは大事にしたいところです。
音楽はお互いの流れの中で変化を続けるし、聞き続けていくことで出会えます。
はじめて触る楽器もたくさんだけれど、どんどん慣れてきている感じも面白いです。
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おとな 19時から21時
おとな3人+やぶ
おとなはミーティングからスタート。
いつも音楽ばかりしていましたが、来年以降のグループのあり方について話しました。 自分の音楽セッションのワークについて改めてここに書いてみようと思います。 もくもくアンサンブルでは、だいたいこんな流れで音楽をしています。 1、楽器をえらぶ、鳴らす
2、いっしょに演奏する
3、聴く
4、タイトルをつける
かたちの音楽をやった会は楽譜をみんなでつくる、というプロセスがひとつ入りましたが、基本的にはあまり練習めいたことはせず、音を出してみて、こうかも、あーかも、というのを繰り返しています。同じ楽器の編成でも、何度かやると違うものになるのが面白いところです。
志望動機を書いていただくのは、参加する人がどのように音楽に関わりたいかを知りたいからです。音楽を合奏してみたいけど、楽器を流暢に演奏できないけどでもやってみたい。これも立派な動機です。うまくできる必要はありません。はじめは誰でも初心者です。
楽器にはそのうち慣れていくし、触るうちにいい音が出るコツもわかってきます。
これやりたい、っていう楽器にも出会うこともあるでしょう。
即興もやっているうちに慣れて、気がつくといいところに収まる気持ちよさにハマっていくでしょう。耳もなれて、聞こえてなかった音がいきなり浮かび上がってきます。
音楽に参加して、自分がやりたい音楽をなんとなくでもいいからグループの中で提示してみてほしい、という思いがあります。
とはいっても、もちろんやぶが持ってきた変わった打楽器のいろいろの音の出し方とかはお伝えしたり、お見せしたりしています。
たとえば音楽との接し方を変えたいなぁ、とか、音楽は苦手だと思ってたけどとりあえずやってみたいから来てみよう、とか、その時間を通して少しだけなにか変わることをわくわくしてもらいたいという気持ちがあります。 音楽を演奏する技術ではなく、音楽と関わる気持ちを大事にしています。 他の人と関わって、一番おもしろいことは自分の知らなかった部分が現れていくことです。引き出されてしまう個性や、魅力。気づかなかった得意なこととか物の見方、考え方とか、流れの中で好きな音やフレーズに出会うことがあります。 いっしょにセッションをすることで、同じ音を聞きながら似たイメージや違うイメージをそれぞれ持っていて、毎回1曲のセッションを終えるごとにタイトルをつけることで、それらを共有する時間を持っています。 ある人のイメージは昼だけど、ある人のイメージは夜。同じを音楽を聴いているのに、頭の中で旅をする場所が違います。 明確な何かであることよりも、音楽自体がもつ”幅”みたいなものが現れてきます。
さて、
よしださんは今回もKIACのキッチンから精鋭たちを揃えて登場。
岡本さんにダルブッカの音の出し方をお伝えして、きょうもなにも決めずにスタート。はじめての楽器に対していつも丁寧にアプローチしつつ、手に取った楽器は変えずにその日はそれに集中して音を出していらっしゃいます。
はしもとさんはこどもの時間からぶっ通しなのに、途切れない集中力と安定した音がまえ。
さすがです。
今日は3曲できました。
きいてみてください。
1、たぬき時計、きつね時計
2、猫、黒、星、空。
3、ハンモックとオリオン (もくもくアンサンブルテーマ曲)
次回のもくもくアンサンブルは11月29日です。いい肉の日。